初めて私がナスのターメリック焼きを食べたのは、バングラデシュ。
ホームステイ先のホストマザーがよく作ってくれた料理です。
バングラデシュに到着してからというもの、私は唐辛子たっぷりの激辛料理に耐えていたのです。香辛料たっぷり、そして唐辛子もたっぷり。南アジアを訪れた宿命なのか、腹痛に悩まされる日々。なぜあんなにも、全ての料理が辛いのか。暑い気候に負けないため、辛いものを食べて汗をかくことが目的なのか。それにしても、辛すぎる。私にとって、何故あんなにも料理が辛いのかということが、ベンガル料理の謎でした。
初めてホストマザーが作る料理を食べた時、バングラデシュの家庭料理の味に感動。そして、激辛生活が終わりを告げたことにホッとしたことを覚えています。
ナスはベンガル語で’べグン’。
’べグンバジャ’がナスのターメリック焼きです。
バングラデシュ滞在中は一生分のカレーとナスを食べたのでは。というほどべグンバジャが食卓に登場していました。
日本では夏から秋が旬のナス。多いときでも週に1回食べるかどうかという回数ではないでしょうか。
それが、バングラデシュでは夏の間、ほぼ毎日のように食べていたような記憶があります。ナスを食べ過ぎたのか、舌がピリピリするようになってしまったこともありました。
毎日のように食卓に登場するべグンバジャ。飽きずに好んで食べていたのは、これが美味しかったからです。
ターメリックと塩をまぶして、マスタードオイルを引いたフライパンで焼くだけ。
それだけで美味しい副菜へと変身します。
これが私のバングラデシュでのナス料理の想い出です。
秋ナスが冷蔵庫にあったので、久しぶりに作ってみようと思いました。
そんな、ナスのターメリック焼きの作り方を紹介します。
材料

- ナス 2本
- ターメリック 小さじ1
- 塩 小さじ1/3
- カイエンペッパー お好み
- 油 大さじ2
作り方
1ナスを輪切りにする
2ターメリック、塩(お好みでカイエンペッパー)を切り口に刷り込み、10分ほど置く
3油を引いたフライパンで焦げ目がつくまで両面を焼く
Point
本場ではマスタードオイル を使用しますが、日本ではなかなか手に入らないため、サラダ油やオリーブオイルを使って。
カイエンペッパー(唐辛子パウダー)はお好みで入れてください。

スパイスカレーブームでターメリックが家にある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
油を含んでトロッとしたナスとターメリックが香る、ナスのターメリック焼き。
まずはバングラデシュ流にカレーの副菜にしてみてはどうでしょうか。
簡単だけど、美味しいレシピ。是非お試しあれ。